講座、メニュー、商品、イベントを説明するのに、A5のチラシが1枚あるとします。入るのは見出し、写真1枚、3行ほどの文章だけです。詳しい時間割、料金、デモ動画、予約フォームなど、それ以外は入りません。QRコードはその橋渡しです。紙で興味を持ってもらい、コードで残りの情報へ案内します。

ただしそれがうまくいくのは、何が得られるかが伝わり、コードが読み取れて、半年後もリンク先のページが存在する場合だけです。

リンク先

その紙を読んだ人が次にいちばん求めそうなものを1つ選びましょう。おすすめのリンク先です。

  • PDFの完全版:パンフレット、カタログ、プログラムの全体。細かいところまで知りたい人向けです。
  • 料金表:料金が変わってもチラシが古くなりません。
  • デモ動画:商品を使っている様子、会場の紹介、レシピなど。紙で説明するより、見せるほうがずっと簡単です。
  • 申込・予約フォーム:講座、イベント、無料体験、メールマガジンなど。
  • メニュー:テイクアウトのチラシや、カフェの外のポスターに。
  • 取扱説明書やセットアップガイド:同梱物や商品ラベルに入れれば、箱には1ページの簡単なスタートガイドだけを入れられます。

コード1つにリンク先1つ。2つ目のコードを加えたくなったら、どちらが大事かを考え、もう一方のリンクはそのページに載せましょう。

コードはQRコード作成で作れます。アドレスを貼り付けて、スタイルを選び、ダウンロードするだけです。

自分で管理するページにリンクする

印刷したQRコードは変更できません。コードにはアドレスそのものが入っているので、印刷した日にリンクしたものが、その紙がある限りすべての部数で開かれます。当サイトのコードに有効期限がないのもそのためです。途中に、停止されるようなリダイレクトがありません。

注意すべきなのはあなたの側です。共有ドライブ上のファイル、あとで削除するフォーム、あとで差し替える動画に直接リンクすると、印刷したチラシはすべてエラーページにつながってしまいます。

ですから、自分で管理して更新できるページにリンクしましょう。

  • 長いファイル共有リンクではなく、yoursite.com/spring-course のような自分のWebサイトのページ
  • キャンペーン後も残しておくページ。のちに「イベントは終了しました」と書いて次のイベントに案内するだけでも構いません
  • 短くすっきりしたアドレス。コードもシンプルになり、読み取りやすくなります

料金表が変わったら、新しいものをそのページにアップロードします。配布済みのチラシはそのまま使えます。

コードの横に書く言葉

ポスターに何も書いていない四角があっても、理由がわからなければスキャンしてもらえません。たいていの人はスキャンしないでしょう。コードの横に、何が得られるかを正確に伝える短い一文を入れてください。

  • 「料金表はこちら」
  • 「2分のデモ動画を見る」
  • 「席を予約する」
  • 「プログラムの全体をダウンロード(PDF)」
  • 「メニューと営業時間」

具体的に書きましょう。「詳しくはこちら」より、それが何かを書くほうが効果的です。リンク先が大きなPDFや動画なら、そう書いておくと、モバイルデータ通信でスキャンするかどうか判断しやすくなります。

自分で印刷するコードなら、作成ページの「フレーム」オプションでコードの周りにラベルを付けられます。デザインした印刷物では、コードのすぐ横に文字をレイアウトし、2つがひとまとまりに見えるくらい近づけてください。

チラシ、パンフレット、取扱説明書、丸めたポスター。それぞれに異なるサイズのQRコードが入っている

媒体ごとのサイズ

印刷ガイドの目安では、コードの幅は読み取る距離の10分の1以上にし、2 cmより小さくしないでください。長いリンクはコードが細かくなるので、大きめにしましょう。

場所コードの幅
チラシ・商品ラベル3〜4 cm
パンフレットのページ・取扱説明書3〜4 cm
A4のポスター10〜15 cm
ショーウィンドウ(2〜3 m先から)20〜30 cm

人がどこに立つかを考えてください。掲示板のポスターは1 mほどの距離で読みますが、廊下の向こう側やカウンターの奥にあるポスターには、もっと大きなコードが必要です。正確な距離は、印刷ガイドの計算ツールで求められます。

サイズと同じくらい、配置も大切です。コードはパンフレットの折り目や綴じ部分から離し、断裁される可能性のある端には置かず、ポスターではスマートフォンが届く高さにしましょう。周りには、小さな四角4つ分以上の幅の明るい余白を残してください。

読み取れるように印刷する

  • 印刷会社にはSVGをダウンロードして渡します。どのサイズでも鮮明です。PNGを使う場合、ポスターには2048 px以上にしてください。
  • 明るい背景に濃い色のコード。 十分に濃い色ならブランドカラーでも構いません。パステルカラーや白黒反転のコードは、多くのスマートフォンで読み取れません。作成ページでは編集中に各デザインをチェックし、コントラストが低いと警告します。
  • 光沢よりマット。 光沢紙やラミネートは店内の照明を反射し、コードの一部を隠してしまうことがあります。
  • ロゴは小さい場合だけ。 ロゴを入れると誤り訂正レベルが「高」に切り替わりますが、大きなロゴはやはりコードを読み取りにくくします。

本番印刷の前にテスト

実際の用紙に実寸で1部印刷するか、校正刷りを頼みます。そのうえで次を確認しましょう。

  1. 古い機種を含む、2〜3台の異なるスマートフォンで読み取る。
  2. 机の上ではなく、実際の距離と明るさで読み取る。
  3. ページがスマートフォンできちんと開き、速く表示されるか確認する。
  4. 下書きやテスト環境のリンクではなく、正しいページか確認する。

5分のテストは、1,000枚のチラシを刷り直すより安上がりです。

チェックリスト

  • コード1つにリンク先1つ:PDF、料金表、動画、フォーム、メニュー、取扱説明書
  • リンク先は自分で管理し、公開し続けるページ
  • 何が得られるかを伝える短い一文をコードの横に
  • サイズは印刷ガイドに従い、2 cm未満にせず、明るい余白を残す
  • 折り目、断裁位置、手の届きにくい場所を避ける
  • SVGファイル、明るい背景に濃い色、マット紙
  • 残りを印刷する前に、印刷した見本を複数のスマートフォンで読み取る