メニューや箱、ショーウィンドウにコードを印刷しようとしたとき、作成サービスに「静的」か「動的」かを選ぶよう求められます。一方は無料で、もう一方には無料トライアルが付いています。名前だけではよくわかりませんが、この選択は見た目以上に重要です。印刷したあと、誰がコードを管理するかが決まるからです。

静的QRコードとは

静的QRコードには、リンク先そのものが入っています。yourshop.com/menu のコードを作れば、その文字列がそのまま四角の模様に保存されます。スマートフォンがそれを読み取り、ページを開きます。ほかには何も関わりません。

ほかの内容も同じです。Wi-Fiのネットワーク名とパスワード、連絡先カード、電話番号、テキストなど、すべてがコードの中に入っています。

そこから2つのことが言えます。静的QRコードは印刷後に編集できません。中身が模様そのものだからです。そして期限切れになりません。コードとリンク先の間に、応答をやめてしまうようなサーバーがないからです。コードを作ったサイトがなくなっても使い続けられます。

動的QRコードとは

動的QRコードには、作成サービスが所有する service.example/a8Xk2 のような短縮URLが入っています。読み取られると、スマートフォンはまずそのサービスにアクセスし、サービスがその短縮URLの現在の転送先を調べて、訪問者をそこへ転送します。

サービスが間に入っているので、静的QRコードにはできないことが2つできます。印刷後にリンク先を変えられること、そして読み取り回数を数えられることです。時間帯、おおよその地域、端末の種類まで記録されることもよくあります。

落とし穴も、この中間のステップにあります。コードが使えるのは、サービスがリダイレクトを有効にしている間だけです。無料トライアルやサブスクリプションが終わると、コードを停止したり、あなたのコンテンツの代わりにアップグレードの案内を表示したりするサービスは少なくありません。何か月も問題なく使えていた印刷物のコードが読み取れなくなるいちばん多い理由がこれで、メニューやパッケージを印刷している飲食店や小さなお店からよく聞かれる悩みです。

比較表

静的動的
コードの中身あなたのアドレスやデータサービスが所有する短縮URL
有効期限なしサービスがリダイレクトを停止したとき
あとからリンク先を変更不可(代わりにページを変更)可(サービスの管理画面で)
読み取りの集計なしあり
費用たいてい無料たいていサブスクリプション
読み取りを知るのは誰かリンク先のサイトだけサービス、その次にあなたのサイト
オフラインの内容(Wi-Fi、連絡先カード)可たいてい不可(Webページが必要)
コードの細かさリンクが長いほど細かくなる常に短い

最後の行は、動的QRコードのささやかですが実際の利点です。短縮URLなら模様がシンプルになります。静的QRコードでも、アドレスを短くすれば同じ効果が得られます。

動的QRコードにお金を払う価値があるとき

動的QRコードは実際の問題を解決します。次のような場合には良い選択です。

  • 大規模なキャンペーンを行い、読み取りのデータが必要。 複数の都市で何千枚ものポスターにコードを印刷し、どれが読み取られているかを知りたいなら、動的QRコードのサービスですぐにわかります。
  • リンク先が頻繁に変わり、自分のWebサイトがない。 数週間ごとにリンク先が変わり、更新できる自分のページもないなら、編集できるリダイレクトで刷り直しを減らせます。
  • 印刷物がある限り支払いを続けるつもりがある。 サブスクリプションは印刷物のコストの一部と考えましょう。パッケージが3年間店頭に並ぶなら、3年分の予算を見込んでください。

この方法を選ぶなら、プランが終わったときにどうなるかを規約で確認し、アカウント情報は同僚にもわかる場所に保管しておきましょう。

静的QRコードのほうが良いとき

ほとんどの小規模事業者や印刷物にとっては、静的QRコードのほうがシンプルで安心です。

  • 印刷物を長く使う。 メニュー、卓上POP、パッケージ、看板、名刺、お墓、本など。2年後に、コードが未払いの請求書次第だったと気づきたい人はいません。
  • 読み取り回数が必要ない。 ほとんどのカフェ、お店、イベント主催者は、それを見ることがありません。おおよその数を知りたいなら、自分のWebサイトのアクセス解析でページへの訪問数がわかります。
  • プライバシーが大切。 静的QRコードなら、誰がいつ何を読み取ったかを第三者が知ることはありません。スマートフォンはあなたのページへ直接アクセスします。
  • 内容がWebページではない。 Wi-Fiのコード、連絡先カード、電話番号はオフラインで使え、もともと静的なものです。

印刷した紙袋の束を横に置き、机で2つの印刷されたQRコードを見比べるパン屋の店主

静的QRコードで「編集できる」ようにする

動的QRコードを選ぶいちばんの理由は、あとでリンクを変えるかもしれないということです。それは静的QRコードでも実現できます。自分で管理するページにリンクし、コードではなくページを変更すればよいのです。

  • 自分のドメインのアドレス(yourcafe.com/menu など)でコードを作ります。
  • メニューが変わったら、新しいメニューをそのページにアップロードします。
  • ページを移動する必要が出てきたら、自分のサイトで古いアドレスから新しいアドレスへのリダイレクトを設定します。

編集もでき、Webサイトがある限り使い続けられ、誰にも停止されません。訪問数はサイトのアクセス解析で数えられます。このようなコードはQRコード作成で作れます。アドレスを貼り付け、スタイルを選び、PNGまたはSVGをダウンロードしてください。

コードの種類を確認する方法

すでに配布しているコードがあるなら、QRコード読み取りで読み取ってみましょう。コードの中のテキストがすべて表示され、アドレスが既知の短縮URLサービスや動的QRコードのサービスのものであれば警告が出ます。自分のアドレスが表示されれば、そのコードは静的で、ページがある限り使えます。これから作成サービスを選ぶなら、期限なしのQRコード作成のガイドで、まず確認すべき点をまとめています。

チェックリスト

  • 静的:アドレスがコードに入っている、期限なし、編集不可、読み取りの集計なし
  • 動的:サービス経由の短縮URL、編集・集計が可能、サービスが有効にしている間だけ使える
  • 動的QRコードにお金を払うのは、読み取りデータや頻繁な変更が必要な場合だけ。印刷物を使う全期間分を見込む
  • メニュー、パッケージ、看板には、自分で管理するページにリンクした静的QRコード
  • アドレスを短くすると、コードがシンプルになり読み取りやすくなる
  • 既存のコードはリーダーで読み取り、どちらの種類かを確認する